運動、リハビリ

高齢者のふらつきを理解して転倒を予防しよう 

投稿日:2019年11月7日 更新日:

どうもです。

 

学生の時に満員電車で吊革に掴まり、眠くなり体が「ガクン」と倒れそうになったことがあります。

そのあと変な動きをして・・・何とも言えない恥ずかしい思いをしました。

体はふらついても元の位置に戻そうする機能が働き、無意識に近い状態でもそう簡単には転倒しないようにできています。

 

 

体が回復改善する機能についてはこちらをお読みください⇩⇩⇩

諦めるのはまだ早い高齢者の運動機能は回復・改善される!

では、高齢者のふらつきや転倒はどうでしょうか、歩行時に多いのではないですか?

今回は高齢者のふらつきについて考えていきたいと思います。

 

高齢者に多い歩行時のふらつき

たまに街中で少しふらつきながら、歩いている高齢者を見かけます。

なんだか危なっかしいですが、一方で隣をスタスタと歩く若者がいますよね。

なぜ、高齢者はふらつきやすく、若者はふらつかないのかと思いきや実は若者もふらついているのです。

言い方を変えると、直立する人間はみんな『揺れ』ているということです。

では高齢者と若者のなにが違うかというと、揺れる時の制御機能の差なのですがこの制御機能を妨げてる大きな原因が

 

【筋肉の硬さ】

なのです。

 

答えを言うと、高齢者と若者との大きな違いは柔軟性ではないでしょうか!

みなさんもなんとなく共感してもらえると思います。

硬さといっても下半身に注目が行きがちですが、ふらつきの原因はバランスでそのバランスを制御するのが ”体幹(胴体)” です

加齢とともに体幹が箱のように硬くなり、固めて生活している人が急増中!!

固めた体幹についてはこちらの記事をご覧ください。⇩⇩⇩

すぐに始められる!硬くなっている筋肉をゆるめて脳を再教育します。

 

では実際に体幹(胴体)の柔軟性を高めていくことで高齢者のふらつきを改善されるのですが、どんなことをすれば良いのか一部ご紹介します。

 

高齢者のふらつき改善

股関節と肩甲骨の柔軟性アップがポイント、腕や足は補助的に使う意識をすることを覚えておいてください。

 

股関節の運動

股関節の運動をするトレーナー

その場で足踏み

やり方:姿勢を起こし立った状態で、その場で右足左足と交互に足踏みをします。

ポイント:軸足(地面に着いている足)に体重をかけることで、上げる足の膝が軽く上げるように意識します。

注意:小さく速い足踏みにならないようにしましょう。

 

その他、股関節の運動はこちらの記事にも載っていますのでご覧ください。⇩⇩⇩

高齢者が歩けなくなる理由、それは転倒が歩行を困難にさせています。解説と改善方法

 

肩甲骨の運動

肩甲骨の運動をするトレーナー

 

肩甲骨を内側に寄せる運動をするトレーナー

肩甲骨を寄せるように動かします。

やり方:脇を締めて肘を90度に曲げ、手の平を上に向けます。両腕を八の字になるように外側に開き戻すを繰り返します。

ポイント:外側に開く時、脇が開かないように締めた状態を維持してください。その方がより肩甲骨を意識しやすくなります。

注意:大きく開くことが目的ではありません、それぞれの可動域がりますので、肩を痛めないようにゆっくりと開きましょう。

 

柔軟性を高めるためには長座体前屈のような柔軟体操をイメージしますが、ストレッチには ”静的ストレッチ” と ”動的ストレッチ” の2種類あります。

今回の運動は ”動的ストレッチ” でより活動に近く血流を良くするためには最適な運動をご紹介しました。

”静的ストレッチ” と ”動的ストレッチ” について知りたい方はこちらの記事をお読みください。⇩⇩⇩

あなたの筋肉動作は ”かたい・やわらかい” 長く歩き続けるための攻略法を教えます

 

便利な道具に頼り過ぎず、自分の体でバランスを制御する

高齢になるとバランス感覚が低下しふらつきやすく転びやすい動作をになり、怪我の予防として杖や手すり、歩行器などを利用していくことが多くなります。

もちろん生活を快適でスムーズに送るためには必要でまったく問題はありません。

 

ただ、一方でその道具に頼らないと動けない体になってしまうのは行き過ぎで、本来の健康な筋力を低下させ機能を失っていくことにもなります。

この判断は非常に難しいところなのは確かで人によってそれぞれ違い、どこまで頼って良いのか頼り過ぎなのか正直わからない人がほとんどだと思います。

ゆる太は、長年パーソナルトレーナーとして活動していますが、新規のお客様で杖や手すりなど、何かに掴まっていないと歩けなくなっている人がいます。

お客様の筋肉の状態を見ると筋肉はしっかりとありますが、異常に緊張させていて慢性的になっていること、結果的に言ってしまうとこの筋肉の緊張を解きほぐすことで大きなふらつき(揺れ)を解消されて自分でスタスタと歩けるようになるということです。

 

難しい判断ですが、迷った時や悩んだときは専門家に一度任せて見てもらうのも選択肢の一つだと思います。

杖やシルバーカーなどはあくまで補助具として使用することを意識すると良いですね。

 

まとめ

今回は転倒前のふらつき改善について説明していきました。高齢になると体の不具合が出てきますが、適切な運動方法を知っていれば今よりも良くなることは間違いないでしょう。

ポイント

  • ふらつきを原因は体幹(胴体)の【筋肉の硬さ】
  • ふらつき改善には、股関節と肩甲骨の運動
  • 補助具に頼り過ぎず自分の感覚を鍛える

このポイントを覚えておくことで、ふらつき改善だけではなく転倒の予防にもなりますので是非意識して実施してみましょう。

体はきっと期待に応えてくれる!

ゆる太

 

もし、お悩みご相談などありましたらコメントいただければアドバイスさせて頂きます。

また無料体験レッスンも実施中です。

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