どうもです。
どんな物にも強度というものがありますが、はっきりと数値で示さなくても見た目や触ったりすれば、それぞれの感覚的で「これは硬い」「これは柔らかい」と判断できますよね。
最近では、ペットボトルの容器が柔らかいミネラルウォーターが主流ですが、出始めたころは掴むときの力加減がわからなくて、すごく飲みにくかったことがありました。
今では容器が柔らかいペットボトルと認識しているのでスムーズに掴み、飲むことができます。
脳が一度認識してしまえば、身体は簡単に力加減をコントロールすることができます。
生活していれば自然と、できなかったことができるようになることは、そんなに珍しいことではないですね。
では
「硬いものは硬い、柔らかいものは柔らかい」
あたりまえで、なにも難しいことではないと思いますが、これが身体だとどうでしょう?
骨は?
筋肉は?
など
だいたい想像がつく強度を思い浮かべると思います。
今回は、この「硬いものは硬い、柔らかいものは柔らかい」と単純なことが、想像した通りの身体の状態で維持されているかどうか、骨と筋肉の関係性も含めて、考えていきたいと思います。
身体のなかで硬いところは
身体のなかで硬いところと言えば、”骨” を思い浮かべる人が多いのではないですかね。
せっかくなので、身体のなかで一番硬いところを調べてきました。
どこかわかりいますか?
正解は
「歯」
硬さを表すモース硬度というのがあるのですが、最も硬いと言われているダイヤモンドを10とすると、歯7〜8だそうで、他には骨4〜5 爪2.5、と考えると歯がかなり硬いのがわかります。
ちなみに、歯は表面を覆っているエナメル質が硬く、なかの象牙質はエナメル質より柔らかいそうです。
さて歯の次に硬い骨ですが、その成分は
70%カルシウム
20%コラーゲン
10%水分
カルシウムが半分以上を占めています。
いかにも硬そうです!
そんな骨の数は全部で206個あり、身体を支えるための大事な基礎になります。
「基礎は大事ですね〜」
建築物も基礎がしっかりしているかどうかで長持ちするか、が決まると言われています。
建物も基礎の密度を高くすることが大事みたいです!
「骨も同じことが言えます」
しっかりとした強度があり頑丈な基礎だからこそ身体を支えるという、大きな役割が果たせるのです。
長持ちさせるためには、年をとっても骨密度は低下させたくないですね。
骨は硬いことがわかりましたが、しかし生活するうえで骨だけでは動作することはできません、この硬い骨を動かすためには “筋肉” が関わってきます。
筋肉は柔らかい
身体のなかで、柔らかいところは?
筋肉・脂肪・皮膚
など
どれも弾力性があり柔らかそうなイメージです。
今回はそのなかで、骨を動かすために必要な “筋肉” について見ていきたいと思います。
筋肉の成分は
80%タンパク質
15%脂質
5%その他
ほとんどがタンパク質でできています。
人間の筋肉は、400種類600個あると言われていて、心臓や胃、腸、などの臓器も筋肉です。
筋肉は動作だけではなく、消化吸収や循環器系にも関わる、生きていくためには欠かせないものです。
そんな筋肉は必ず骨に付着しています。
そして大きな特徴は、ゴムのように伸び縮みさせ骨を動かし、姿勢を作り移動したり作業したりと、生活動作を可能にしているのが筋肉の大きな役割になります。
筋肉は柔らかいからこそ、本領発揮することができるのですね。
「ゆる太さん!骨が硬いや筋肉が柔らかいはだいたい、みんな知ってることでは?」
そうですね、本来は皆が想像している通り、「骨は硬く、筋肉は柔らかい」ことを、理解しているはずなのですが、
実は体のなかで混同している人が非常に多くなっています。
柔らかいはずの筋肉を固める、経験がある人も多いと思いますよ。
筋肉を「こり」固めてしまう
先ほど説明した通り、骨は硬く筋肉が柔らかいということは理解しました。
生きている限り「骨は硬い」は不動のものと考えて良いでしょう。
問題は “筋肉”
筋肉は柔らかいもの、と理解している人は多いと思います。
しかしこの柔らかいはずの筋肉を、痛みを感じながら固めている人が多いです。
それは
「こり」
経験したことがあるのではないですか?
“肩こり・腰痛” は代表的な筋肉の「こり固まり」です!!
こり固めた筋肉は、伸び縮みに制限があり姿勢を作るためや、移動するためのエネルギーが出しにくい状態です。無理やり動かせばすぐに疲れたり筋肉の怪我にもつながります。
不思議ですよね、みなさんの頭の中でも筋肉は柔らかいものと理解しているはずなのに、実際筋肉を固めてしまう。
実は、ほとんどが “無意識” で固めていて、痛みなどの自覚症状が現れて、はじめて固まっていたのだと気づく人が多いのです。
厄介なのはここ、
身体は勝手に緊張している状態ということ!!
「えー!勝手に固まるなんて困ります」
これにはしっかりとした理由があります。
動かさない筋肉は緊張しやすい
筋肉が無意識に緊張して固めていると説明しましたが、逆に筋肉を意識的に固めるとしたら、どうしますか?
例えば、上腕二頭筋では
力を込めて肘を曲げ、意識的に筋肉をしっかりと固めることができますね。
この筋肉をしっかりと固めるために、もうひとつ重要なのが、しっかりとした土台が必要です。
それは
「骨」
硬い骨がしっかりとした土台として役割を果たしているので、筋肉も一緒になって固められるのです。
この場合、意識的に固めている筋肉は力を緩めれば、もとの柔らかい筋肉に戻ります。
実はこり固めることも一緒で、しっかりとした硬い骨が土台としてあることで、無意識に筋肉は骨の硬さと一緒になって、その場でこり固まっています。
もう少しわかりやすく言うと
「姿勢が大きく変わらない状態を長時間続けていると、骨の位置が変わらず筋肉もその場でエネルギーを出し続けながら留まるので、脳は疲労を最小限にするため、筋肉をこり固めて維持しようとする」
ことが、大きな理由なのです。
最初のペットボトルを掴めるようになった話と一緒なのですが、脳は一度固めることを認識してしまうと、いつまでも筋肉を固まりっぱなしにします。
ここを理解しておけば、あとは扱い方次第で筋肉の状態を変えることは難しくないです。
骨は硬い、筋肉は柔らかい
骨と筋肉はそれぞれの役割があり、骨と筋肉が両方あることで生活動作が可能になることはもうわかりましたね。
骨は硬いものとして身体の支えるという役割を果たし
筋肉は緊張と弛緩を自在に操ることで、骨を適切な位置に移動させてスムーズな動作に結び付けます。
どんなに筋肉を緊張させても骨の強度には到底かないません、硬くて頑丈な支えは骨に任せて、筋肉はいつでも緊張と弛緩ができるような状態を維持しておくことが理想です。
「硬いものは硬い、柔らかいものは柔らかい」
骨と筋肉の関係性を崩さないように、きっちり分けてあげることが長持ちさせるコツですね。
まとめ
いかがでしたでしたか、身体をスムーズに動作するためには、硬い骨と柔らかい筋肉が必要で、それを維持するためには骨と筋肉の関係性を崩さないようにすることが大事というこです。
順応性がある身体は、良くも悪くも素直に変化します。身体の理解を深め、環境に合わせて、自分でコントロールできるようになれば安心して生活が送れるようになりますね。
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ゆる太