筋肉をストレッチ ゆるめる 運動習慣

脳血管疾患で麻痺の方!リハビリの取り組み方、考え方を教えます。

投稿日:2019年3月27日 更新日:

どうもです。

 

いまや日本人の平均寿命が伸びて、90歳100歳のおじいちゃん、おばあちゃんを見かけることは、そんなに珍しいことではない時代です。

 

2018年の平均寿命を調べてみると

男性「81.09歳」

女性「87.26歳」

シニアガイド

 

と過去最高だったそうで、今後も平均寿命を更新していくでしょう。

平均寿命が伸びた理由として、医療の進歩で死亡率の高い病気が

 

1位、悪性ガン

2位、心疾患

3位、脳血管疾患

 

この死亡率が減ったことが原因となっています。

命が助かることは素晴らしいことですね。

 

 

一つ気になったのが、第3位の脳血管疾患の死亡率が減ったことです。

頭が割れるような痛みの男性

脳血管疾患とは

・脳梗塞、・脳内出血、・クモ膜下出血のことを指し、脳内の血管が詰まるもしくは血管が破れる病気のことです。

 

脳血管疾患になると高い確率で、後遺症を伴います。

 

後遺症とは

・運動麻痺、・言語障害、・嚥下(えんげ)障害、・高次脳機能障害、などの身体機能への障害のことです。

 

実際、脳血管疾患になった人は

 

死亡20%

後遺症なし20%

後遺症あり60%

 

このような割合になります。

 

ゆる太が気になったところがここ!!

 

60%の人は、軽い重いに関わらず高い確率で後遺症が残るということ、

命は助かる人が増えたけど、後遺症をもって生活する人もどんどん増えていることになります。

 

単純に100人中60人が後遺症になっている!!

半身麻痺をの高齢者をリハビリする男性

 

「そ、そんなに!」

 

 

ゆる太は、脳梗塞で半身麻痺や四肢麻痺のお客様にトレーニングをおこなっていますので、よく生活や動作での悩みを聞きます。

 

でも、ゆる太は思いました「60%の人が後遺症が残る」と情報があるのですから、前もって備えておくことができるのではないか?

 

備えといっても、防災用品のような物を準備しておくことではなく、考え方、モチベーションを今のうちに備えておくことが大事だと思います。

 

ゆる太は、後遺症の方たちに携わっている身として、悩みや不安、身体動作など、生の声を聞いて得たことを、健常者と比べての違いを含め、本当に必要なことや大切なものを、ゆる太自身が感じたことをお伝えできればと思います。

 

 

【後遺症に負けない取り組み方と考え方】誰でも起こりうること

理想は、病気にならないことが一番良いのですが、どんなに気をつけても病気にならない保証はありません、ましてや寿命が伸びているのですから病気になるリスクは増えています。

 

いままで脳梗塞で半身麻痺の人たちを見てきましたが、その中で過去に人間ドックを受けて1ヶ月後に脳梗塞になった人もいます。あとは病院内で脳梗塞になった人もいますね。

 

調べているわけではないですが、ゆる太が見てきた人たちは自分の身体に気をつけていて、病気になっている人が多いように感じます。

 

そう思うと病気も運や事故的なものに近いのかもしれませんが、それでも治る病気はあります。病院で診てもらったり検査することで早期発見する可能性があるので努力することは大切です。

 

ゆる太にトレーニング依頼がくるときは、だいたい医療機関でリハビリを3ヶ月間~6ヶ月間を終えてから、維持期のトレーニングとして始める人が多いです。

 

そこでは皆さんのモチベーションが非常に高く「もっと良くなるぞ!」とやる気に満ちています。

その反面、まだ麻痺になって間もないので動作に対しての恐怖心が強く、歩行練習になると麻痺側の緊張が強く出てしまいます。

 

それを踏まえると、やる気が過度な緊張を助長している可能性があります。

これを緩和させていくためにも普段から

 

過度な緊張をほぐす

 

ことが大事です。

 

一気にトレーニングをおこなってもすぐに結果が出るわけではありません、まずは心と身体を落ちつかせて、筋肉をゆるめたり温めたり、深呼吸したりと身体の緊張をほぐす必要があります。

リラックスするために深呼吸をする男性

自宅に帰って来れば生活は始まります。

 

まずは焦らず一定の生活リズムを作り、病院でのリハビリを思い出しながら、ゆっくりと自分で何ができるかを考えていきましょう。

 

 

【後遺症に負けない取り組み方と考え方】半身麻痺での生活は大変

自宅に戻り、いざ生活してみると非常に大変で一人でできることが限られています。

扉の開け閉め、靴の脱ぎ履き、着替え、など大変な場面はたくさんあるのですが、その中で一番聞くのが ”お風呂” です。

お風呂の様子

 

床が滑りやすく湯船に入るためには浴槽を片足で、またがなければなりません。

シャワーで済ませる人もいますね。

このお風呂内で生じるのが、

 

恐怖心

 

恐怖心は筋肉を緊張させ、バランス感覚が鈍くなり倒れる確率が高くなります。

 

お風呂に限らず、もし恐怖心が芽生えたら必ず立ち止まり冷静に考えましょう。

 

そして、いまやろうとしている動作が実際にできるかどうか、少しずつ動かして判断してみましょう。

 

決して反動をつけて一気に「えい!」っとやろうとしないように気をつけて下さい。危険です。

 

瞬間的なことではなければ対応できるはずです。

 

 

ポイントは、冷静に動作を確認すること

 

・麻痺側の足がどこまで上がるか

・麻痺側の足に体重が乗せれるのか

・補助(手すり)があればバランスが安定するのか

・健側だけで対応するのか

など

 

細かいことですが、余計なケガをさせないためにも冷静に自分の身体の状態を見極めることが大事です。

 

麻痺がある人も健常者も、身体の調子は日によって良し悪しがあります。

 

誰かと比べるのではなく焦らず自分で今 “できる・できない” を判断していくことで、今後の生活する上での取り組みが見えてきます。

 

 

【後遺症に負けない取り組み方と考え方】どちらも考え方は一緒

麻痺をもった生活は大変ですが、実は健康な人も麻痺をもった人も、身体を “維持” するための考え方は一緒なのです。

 

どういうことか

 

人間はその日によって体調が違います。”良い時・悪い時” もあり、”できる時・できない時” もありますね。

 

一喜一憂する生活ではなく一定のリズムで失敗や成功も「こんなもんだよね」と思い、プレッシャーにさせにことが ”維持” する生活の考え方になります。

 

 

人生のほとんどが、”維持” する生活

 

 

 

維持するための生活を身につけ継続することで実は、いつの間にか身体の向上にもつながります。

 

身体は順応性が高く継続していくうちに、意識しなくとも簡単にできるようになり、次の小さな目標を作り新たにチャレンジしていくことができるからです。

 

小さな目標の積み重ねて大きな動作に!

 

すでに維持することを身につけている、あなたにとっては向上した身体を維持することは難しくないでしょう。

 

まとめ

今回は維持するための基本的な考え方を説明しました。後遺症をもった人でも健康な人でも、考え方や取り組み方など共通する部分があるように、大事なのは誰かと比べるのではなく今現状を受け入れて、何ができるかを模索しながら生活していくことが、大きな目標に近づくことになります。

決して無理せず肩の力を抜いてみてください。ベストではなくベターな生き方を目指して生活してみましょう。

 

コチラもどうぞ⇩

なかなか自分で運動はできない、正しくできているか分からないと不安になる人もいると思います。特に高齢になり今までのように思うように動けなくなったと思う方は、ゆる太のパーソナルトレーニングご相談ください。

 

ただいま、無料体験レッスンを実施中です。

新規募集

お気軽にお問合せ下さい。

ゆる太

yurutore

yurutore

-筋肉をストレッチ ゆるめる, 運動習慣

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

あなたは体を意識していますか?普段の、立つ、座る、歩くことで運動効果を上げる方法

どうもです。     今まで幅広く、いろんな年齢層の方たちを見てきましたが、お身体の状態は人それぞれ、生活してきた環境や、そのかたの性格、周りの人からの影響、などによって大きく違い …

歩くためにその運動は本当に必要?適切な運動を継続させるための考え方

どうもです。   近年では、厳しいトレーニングが注目されることが多いですが、運動に対する姿勢だったり、考え方や取り組み方は人それぞれあると思います。 叱咤されながら厳しいトレーニングを継続的 …

ただ歩くだけではもったいない! 目的・身体の状態を把握しておけば運動効果が倍増に

どうもです。   人の動作や姿勢は不思議なもので、同じように見えても同じではないことがあります。   「ちゃんと真似してるのに?」 自分では、何となくできているつもりでも中身が備わ …

高齢者の体はすぐに変化はしません!運動を継続した結果、良い方向に変わります

どうもです!   パーソナルトレーニングを年間800セッションおこなっていますが、一人一人トレーニングの感じ方や効果が違っていてまったく同じ人は一人もいないと感じています。さらに高齢者になっ …

知っていましたか?筋肉をゆるめるだけで自然と、運動能力が向上することを

どうもです。   自然界の動物をみていると身体能力や環境の適応力が凄いなと思いませんか? たまに動物映像で、身近な動物の生態や、みたことがない珍獣の暮らしぶりをみると、改めて驚かされることが …