どうもです。
私のパーソナルトレーニングは、ご自宅や介護施設、会社だったりと出張して個人レッスンをおこなうのですが、そのトレーニングで使用する簡易的な道具を持ち歩いています。
ボールやチューブ、ハーフのストレッチポールなど、かさばらない程度のものですが、大きなマシンを使用することはありません。
たまにお部屋にすごいマシンがあるご自宅もありますが、基本的にはお部屋にあるものをお借りしてトレーニングを行っています。
主に、椅子・机・壁など皆さんの家にだいたいあるものですが、その中で私がいろいろ使用して良いなーと思ったのが介護用ベッドです。
今回はこの介護用ベッドを利用して安全にトレーニング活用術を説明していきます。
目次
歩くために活用する介護用ベッド
使用者がベッドから起きたり、立ち上がったりするための補助をしてくれる非常に便利な介護用品の一つですね。
主な、機能として
“背中をあげる” “膝をあげる” “高さ調整”
この3つが一般的ですが、膝あげがないタイプのものもありますね。フランスベッドさんが出している “自動寝返り支援ベッド” なるものもありました。
お客さんも使用してましたが、脳梗塞後の半身麻痺で片側の寝返りを補助してくれるのは非常に助かりますね。
今や介護用品は日々進歩していますので、「合わないな~」と思ったら、いろいろ探していけば自分にぴったり合う介護用品が見つかるかもしれませんので諦めずに、いろんな介護用品店を当たってみてください。
トレーニングに適した介護用ベッド
いくつかベッドのタイプはありますが、今回は上記でも述べました、介護用ベッドの
“背中をあげる” “膝をあげる” “高さ調整”
この3つ機能が備わっているタイプを基準にします。
さらに左右に手すりがついているタイプのベッドですと、より安全性が高く安心して動作ができます。だいたいレンタルしている介護用ベッドにはついていると思いす。
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出来ればマットレスが少し硬いタイプですと良いのですが、床ずれ防止で柔らかいマットレスを使用している方も多いと思いますので、その場合は安全性を確保しながら、立つ座るを試してみて下さい。
ベッドにただ寝るだけではなく、やり方次第で身体動作を確認し向上させることができる、長く歩くためにも素晴らしいものになるのです。
ただ寝るだけでは、もったいない!
出来るだけ介護されない身体、自分で歩ける身体を、今のうちに自分で作っておく努力が、今後の予防にもなります。また、快適な睡眠をとって、次の日は気分爽快に起き上がるためにも、覚えておいて損はないですよ。
歩くための体作り介護用ベット活用術
では、レベルに合わせて実際に動作をしてみましょう。
レベル1:「仰向けからの寝返り練習」
左右の柵をしっかりと、はめて下さい。ベッドはフラットの状態で使用します。仰向けで寝てもらい、ここからスタートです。
①まずは、左の柵を両手で掴んでください。
②左にごろんと横向きになるように寝返りをします。その時、右のお尻がしっかり起こせるところまで持ち上げましょう。
今度は逆、繰り返していきます。
もう一度仰向けに戻して、今度は右の柵を両手で掴んで、右にごろんと横向きに寝返りをします。左のお尻がしっかりと起こせるところまで持ち上げましょう。
慣れてきましたら、手すりを掴まずに自分の身体だけで寝返りをしてみてください。
注意:寝返りをするときに、反動をつけずに行いましょう出来るだけゆっくりと行ってください。柵を掴んでいますが補助程度の力で腕で引っ張りこまないように気を付けてください。
ポイント:身体をひねり、お尻から胴体(体幹)の柔軟性を維持、向上させるための練習になるます。
レベル2:「起き上がり練習」
介護用ベッドに備わっている ”背中を上げる機能” と ”膝を上げる機能” を使用します。
角度の表示は介護用ベッドの種類によって、表示されないものや最大角度が違うので、一度自分で試してみましょう。
単純に角度が上がれば難易度が低く、角度が下がれば難易度は高くなりますので覚えておいてください。
まずは、1番簡単なポジションに合わせます。介護用ベッドの ”背上げ” ”膝上げ” 機能の角度を最大にし、1番身体が起きて、膝が曲がっている状態をつくります。
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そこから上半身を前傾に体重移動させていきます。背もたれから、肩甲骨を浮かすくらいまで前傾にしましょう。
もし余裕があれば腰を起こしても構いません。身体を起こす動作を繰り返します。
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簡単に出来ましたら、次は ”背上げ機能” で角度を少しだけ下げ、膝はそのままの角度を維持してください。難易度を少し高くしてチャレンジします。
次も同じように ”背上げ機能” を下げて、身体を起こすという感じで、少しずつ自分でできるレベルを確かめながら、難易度を設定して反復練習をおこなっていきましょう。
注意:起こすときは、反動をつけずにゆっくりと筋肉を意識して起こしていきましょう。
ポイント:上半身の姿勢を正しく維持するための、腹筋を使った筋肉トレーニングになります。体幹の筋肉維持強化にも繋がります。
レベル3:「立ち上がり練習」
介護用ベッドの ”高さを調整機能” を使用していきます。
ベッドの横に座った状態になってもらいます。足元は滑らないように、ゴム付きの靴下や、滑り止めマットなど安全性は確保しておきましょう。
高さを決めておきます。
目安は、足の裏が着いた状態で、膝の角度が90度以上になれば、立ちやすいポジションです。あとは、微調整して1番立ちやすい高さを探してみましょう。
①立ち方、上半身を前かがみにし、重心を足に移動します。
②お尻が浮いてきたら、両足でバランスをとりながらゆっくりと立ち始めます。
膝と股関節を同時に伸ばし姿勢を起こして目線を上げます。
座るときは、股関節と膝を同時に曲げ、かかとに体重を乗せながら、お尻を引くようにゆっくりと座ります。
注意:必ず両足に重心を移動し、体重が乗っていることを確認してから、反動をつけずゆっくりと動作します。
ポイント:足首・膝・股関節・背中・頭との連動させるための動作練習になり、立位時、歩行時のバランス練習にもなります。
まとめ
今回は介護用ベッドを使用してのトレーニングを説明していきました。大きなマシンを使わなくても、十分に家にあるものを使用していくことで、手軽に身体を鍛えることができます。自分の家で生活し、一生歩いていくことを考えたら身近にあるものを利用して身体機能を低下させないようにしてくことが、理想ですね。
注意:1人でやる場合は必ず安全を確保してから行いましょう。
ゆる太
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