筋肉をストレッチ ゆるめる

あなたの筋肉動作は ”かたい・やわらかい” 長く歩き続けるための攻略法を教えます

投稿日:2019年4月3日 更新日:

どうもです。

 

突然ですが ”強い身体” と聞かれたら誰をイメージしますか?

 

相撲なら「白鵬が強いね!」

陸上100mなら「ウサイン・ボルト!」

ボクシングなら「マイク・タイソン!」

あとは

「ウルトラマン」「仮面ライダー」

ジャンルや人によってそれぞれ違いがあります。

 

 

”強い” について調べてみました。

・力や技にすぐれていて他には負けない。

・健康である、心身が丈夫である。

・環境や条件に屈しない、物事に耐える力がある。

・ゆるみがない、かたい。

goo辞書

 

など、調べてみると ”強い” とは、どちらかというと頑丈 なイメージがありますね。

 

では実際に人間は、頑丈でかたいほうが強いのか?それともやわらかいほう?

 

筋骨隆々な身体は?

柔軟性のある身体は?

健康に生きていくためにはどちらが必要?

 

今回は理想的な「強い身体」について、“かたい・やわらかい” どちらが健康な身体を作るのに適しているのかを考えていきたいと思います。

 

 

身体にとって”かたい・やわらかい”とは

学生のときに体力テストをやりましたよね、そこで立位体前屈で柔軟性を調べたと思います。

 

前屈が出来ない身体が硬い男性
長座体前屈

 

今は、長座体前屈に変わっていますが、調べている部位は、太ももの裏(ハムストリングス)や腰部の筋肉の柔軟性なので昔も今も変わらないです。

ただ、立位と長座は数値記録の仕方は違うのでお気をつけください。

 

 

立位体前屈のやり方は

立位体前屈の計測をする男の子

立った状態から両手を伸ばし前屈します。

つま先より指が出たらプラス、つま先まで届かないときはマイナス、何センチと表します。

単純に深く前屈ができたら “やわらかい” 、前屈できなければ “かたい” という感じでプラスの数値が高ければ柔軟性があることになります。

 

男性平均

29歳以下 10.43cm

30代 3.92cm

40代 2.01cm

50代 0.53cm

70歳以上 0.41cm

 

女性

29歳以下 12.22cm

30代 7.67cm

40代 8.32cm

50代 9.73cm

60代 12.88cm

70歳以上 9.61cm

 

では、体力テストで柔軟性があると評価された人は、動作もやわらかいのか?

 

 

例として、ゆる太の立位体前屈を!!

 

 

なんと

 

22〜23cm

調子良ければ25cmいくときもありました。

 

 

「ゆる太さん、やわらかいですね〜!」

 

 

目立ちたがり屋のゆる太は当時、ここぞとばかりみんなが見ている時に「えい!」とお披露目、「わー!」と湧くので、当時はちょっとした自慢でした(笑)

 

現在41歳ですが、柔軟性は今でも維持しています。

 

 

では、ゆる太の動作はやわらかい?

 

 

結論からいうと、動作は ”かたい” ほうです!

 

 

「えーかたいの?」

 

 

20歳でスポーツクラブに就職したとき、新人は必ず、初心者向けのエアロビクスを覚えないといけないのですが、そこで先輩に教わっていたら、はっきり言われました。

 

 

「ゆる太おまえ動きが、かたいよ!」

 

 

 

ガーン!!

 

 

正直自分では、”かたい” とは思っていなかったのですが・・^^;

その後も練習をし、そこそこ良くなりましたが結局、先輩には動きがやわらかくなったとは言われませんでした(T_T)

 

 

体力テストでおこなった、柔軟性は一部の筋肉をゆっくりと伸ばす動き、

エアロビクスのように流れるような曲げ伸ばしや捻りは筋肉の反発を利用した動き、

と筋肉の動かし方が違います。

 

これ、実はストレッチ方法として世の中にあるのです。

 

1、静的ストレッチ・・一方向にゆっくりと筋肉を伸ばす動きのこと(その場で前屈、クールダウンなど)

2、動的ストレッチ・・ひねる、まわす、曲げ伸ばし、など伸長反射を利用してあらゆる角度、方向に関節を動かす連動性がある筋肉の動きのこと(エアロビクス、ラジオ体操、ウォーミングアップなど)

 

この2種類になります。

 

なので、ゆる太はその場で前屈するストレッチは、“やわらかい” のですが、エアロビクスのような動きは “かたく” なるということです。

 

そしてこの”静的・動的””かたい・やわらかい”には、全部で①〜④のパターンにわけられます。

 

静的(その場で前屈など)はやわらかい・動的(エアロビクスなど)はかたい

↑ゆる太

 

静的(その場で前屈)はかたい・動的(エアロビクスなど)はやわらかい

↑ゆる太と逆パターン

 

静的(その場で前屈)はやわらかい・動的(エアロビクスなど)もやわらかい

↑両方やわらかい

 

静的(その場で前屈)はかたい・動的(エアロビクスなど)もかたい

↑両方かたい

 

となります。

 

身体にとって “かたい・やわらかい” はこの静的なのか動的なのかによって、どちらなのか、両方なのかに分かれ

そのパターンが①〜④、あるということです。

 

ゆる太はパターン①でしたね、あなたはどのパターンでしたか?

 

では強い身体とは、パターン①〜④のうちどれが理想かを考えてみましょう。

 

 

スポーツ選手の身体は”かたい” ”やわらかい”

強そうな身体のイメージがあるのは、スポーツ選手たちではないでしょうか!

 

白鵬、イチロー、クリスティアーノ・ロナウド、大谷翔平、タイガー・ウッズ、羽生結弦、内村航平、など

柔らかなスタートをきめる100m選手

たくさんいますが、スポーツ選手になると異常に身体がかたいイメージはありません。

羽生結弦選手(アイススケート)や内村航平選手(体操)になると、競技的に静的やわらかさも備わっているはずです。

 

やはりトップアスリートや大会で良い成績を残す人たちは、パターン②③のように “動的やわらかさ” は必要みたいです。

ただ、趣味としてスポーツを楽しむことや日常生活でしたら、パターン①のように動的やわらかさが無くとも、問題なく動作できます。

 

この時点で “強い身体” はとなると、パターン②③のスポーツ選手のような動的、やわらかさをもつ身体になりますが・・・しかし

 

みんながアスリートのような身体になれるわけではないですし、スポーツ選手もギリギリのトレーニングの中で作り上げた身体を引退後も維持することは難しいと思います。

よくテレビでもみかけますが、スポーツ選手が引退後トレーニング量が減っても食事量が変わらず、体重がどんどん増えてしまう人^^;

 

スポーツ選手のようなパターン②③は身体機能を発揮するということでは理想的だと思うのですが、

一般の人が健康な身体を維持することを考えたら、スポーツ選手のような一時的に “強い身体” を作るのも維持するのも難しいです。

 

年をとっても動ける身体こそ “強い身体” ?!

 

 

“かたい身体”は”弱い身体”?

どうしても加齢とともに筋肉が低下し、かたくなり動きはロボットのように、ぎこちなくなってきます。

体が硬くなり足が上がらず段差でつまづく高齢者

高齢者にみられがちですが、非常にバランスが悪く倒れやすい身体です。

 

このパターンは

 

 

パターン④静的はかたく動的もかたい(両方かたい)

 

 

人間は、皮膚や筋肉を亀の甲羅のように身を守れるほど頑丈な身体にすることはできません、逆に筋肉を緊張させ固めれば固めるほど筋肉の機能を失い、安全な動作ができなくなり身を守れなくなるのです。

 

 

つまりパターン④は

 

 

“弱い身体”

 

 

になるのです。

 

やわらかい筋肉が人間の特徴の一つ、手指で細かな作業をし2本足で長く歩くことができるからこそ、安全に豊かな生活ができる動物なのです。

 

 

そうなると

 

 

本当に“強い身体”とは、“弱い身体”にさせないことではないですか!

 

 

そのためには

パターン④にならないよう、①〜③の静的、動的のやわらかさを少しでも維持する努力が必要です。

 

長く ”強い身体” を維持するためには筋肉を固めすぎないことに、たどりつきました。

 

 

あなたにとって最適なやわらかさに

だんだんわかってきましたね。ここからはそれぞれの領域です。

 

やわらかいほうが良いのですが、なにもべったり床につく身体を目指す必要はありません、あなたの環境によって理想的な身体を作りあげればよいのです。

 

まずは、あなたのパターンを知ることです。

もう一度、パターン①~④を確認してみましょう。

 

 

ゆる太で見てみましょう

パターン①の静的(その場で前屈など)はやわらかい、動的(エアロビクスなど)はかたいでした。

 

環境は

仕事上、お客様のリハビリで身体を支えたり持ち上げるような力作業があり、ウォーミングアップで一緒にリズムよく動作することもあります。あとは日常動作など

 

意識するところは

メインになるところはリハビリの補助的な力作業になるので、ここではできるだけ筋肉を固めずに流れるような作業を心掛けることです。

 

メリットは

余計な筋肉に負担をかけず、怪我をしないような動きを身につけられ、またお客様の動作する際には力任せではなく、やわらかい不快にさせないサポートができます。

 

という感じです。

他には、駅ホームの階段を上るときは、太ももの前に力を入れ過ぎないように階段を上がるとか、外が寒いとき肩が上がり首をすぼめて力が入りますが、意識的に力を抜いて肩を下げるようにする、など日常動作でも ”かためない” 練習はたくさんできます。

 

みんなが同じ目標になることはありません

 

まずは、あなたの身体と環境を知ることです。何が必要なのかを考えながら生活していくと自ずと見えてきますよ。

 

 

まとめ

いかがでしょうか? ”かたい・やわらかい” について説明しました。長く健康な身体で生活していくことを考えたら、パターン④の両方かたい身体にさせないようにすることが理想です。年をとり車いす生活や寝たきりになっていくとどんどん筋肉はかたい状態になり何もできなくなります。

そうならないように、やはり筋肉は ”やわらかい” ものでなければなりませんね。

 

コチラもどうぞ⇩

なかなか自分で運動はできない、正しくできているか分からないと不安になる人もいると思います。特に高齢になり今までのように思うように動けなくなったと思う方は、ゆる太のパーソナルトレーニングご相談ください。

 

ただいま、無料体験レッスンを実施中です。

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