どうもです。
ゆる太はパーソナルトレーナーとして、主に高齢者や脳血管疾患での麻痺がある方のトレーニングをおこなっていますが、みなさん生活動作に苦労していることが多いです。
そして運動機能低下で共通することは、筋肉の硬さです。
この筋肉の硬さが邪魔をして本来の骨を正しいポジションにするための関節動作が上手に機能しないので、余計な筋緊張を作りバランス感覚が低下し痛みや疲労が抜けない身体になってます。
もちろん、関節可動域が狭くても動作することはできますが、
スムーズな動作ではなくまるでロボットのように、小手先で動作をすることが多くなり身体としてはエネルギー効率(燃費)がよくない状態です。
本来筋肉は、伸縮自在でゴムのように柔らかく、伸び縮みが大きいことで大きな筋力を発揮します。
この筋肉が骨のように硬く凝り固まった状態では、柔軟性を失い生活するうえで、非常に厄介な筋肉になります。
目次
【硬い体を再教育し柔らかい筋肉に】身体が固まった人の座り方
ゆる太がよく街で見かけるのが、公園や駅のホームにある椅子に座るときの「ドスン!」と落ちるような座り方をする人をみかけます。
まるで椅子の上に箱を落としたかのように座るのです。
完全に命綱を切っている状態は危険です!!
今「箱」と表現しましたが、筋肉がガチガチに固まった体幹はまるで剛体のように、まさに「箱化」している状態です。
明らかに筋肉の柔らかさが失われているのがわかります。
もちろん、高齢者に限らず若い人も筋肉が固まり同じような座り方をする人はいますので危険予備軍になりますね。
【硬い体を再教育し柔らかい筋肉に】背骨はスムーズな歩行や動作の要
「ハコフグ」という魚はご存知でしょうか?ギョギョギョのさかな君の帽子でも有名ですよね。
実際はこれ!
魚類は人間と同じ脊椎動物で人間も、もとは海の生き物が進化して陸に上がった動物と言われています。
魚は背骨を利用してクネクネとくねらせることで素早く海中を泳ぎますが、
この「ハコフグ」は箱型の体型から想像がつくように身体をクネクネとくねらさて素早く泳ぐことができません。
ヒレを使い行ったり来たりと行動範囲は狭く一定の場所で生活をします。
その代わり強靭な皮膚(ウロコが変化したもの)をまとい天敵から身を守るために背骨の機能を低下させ素早さを捨て箱型の防御を選んだ魚です。
どことなく固まった身体の人に、にているところがありませんか?
環境に適応するために選んだハコフグと比べるのは申し訳ないのですが、
「背骨のある体幹部の筋肉は、ガチガチに箱のように固めて本来の柔軟性を失いスムーズな動作ができず、行動範囲が狭くなる」
固まった身体の人にそっくりですよね。
本来人間の背骨を取り巻く体幹部の筋肉は自在に背骨をクネクネと動かすことができる機能をもともと持っていて、
中枢(体幹)から末端(手足)に伝え、歩行などの動作をするための大切な役割があるのです。
【硬い体を再教育し柔らかい筋肉に】いつの間にか背部が硬化している
背骨は、頚椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、の24個+仙椎、尾椎、全部で26個の骨が組み合わさってできています。
アップするとこんな感じです。この1つの椎骨はそれぞれ独立しています。
これをスムーズに動かすための筋肉が深層部にしっかりと備わっています。
これがインナーマッスル(深層筋)と呼ばれる筋肉です!
この、インナーマッスルは名前の通り身体の深いところで機能している筋肉で身体の表面で触れられる筋肉ではありません。
主に関節の位置を調整、バランスの維持、スムーズな筋肉動作などの役目があり、持久的で柔軟性のある筋肉でもあります。
ただ筋肉は使わなくなると、だんだんと硬くなり柔軟性を失い凝り固まった状態になります。
みなさんもあるのではないですか?
これが「肩こり」などの「こり」の正体です。
この「こり」は比較的表面の筋肉(僧帽筋など)では痛みなどの自覚症状があります。しかし、インナーマッスル(深層筋)が硬くなっていると、自覚症状が少ない傾向があります。
加齢とともにいつの間にか深層部から、だんだんと硬くなった筋肉が増え、気づいた時には動作がぎこちない箱のような身体になっているのです。
この解決策は、ゆるめる こと!!
【硬い体を再教育し柔らかい筋肉に】ゆるめる脳に再教育
みなさんは ”こり” として自覚症状がある場合は、マッサージでほぐす選択肢がありますよね、
しかしインナーマッスル(深層筋)がこり固まったのをほぐすには、マッサージだけだとどうしても手が届かない場所にあるので、ほぐしきれないのが事実です。
ではどうしたら良いのか
自分で身体を動かすことが大事!!
なぜ、自分で動かすべきなのか、それは動作のすべてが ”脳” から指令を出して筋肉を動かしているからです。
直接 ”脳” にゆるめることを訴えかけることで脳はゆるめることを必要としてくれます。
お話した通り、もともとインナーマッスル(深層筋)は身体を微調整する役割のある筋肉で、生活動作では無意識に近い状態で機能している筋肉でもあります。
筋肉をゆるめるためには、できるだけ意識をしながら筋肉をゆるめる動作をおこない再教育することで、脳は筋肉を緊張させるのではなく、”ゆるめる” と認識して結果、柔軟性のある筋肉を維持させることにつながるのです。
まとめ
ゆるめることの大切さがわかっていただけたでしょうか?表面の筋肉が硬くなっていると対処しやすいですが、インナーマッスル(深層筋)が硬くなるとどうしても、手が届かないかったり、ほぐしきれなかったり、そもそも「なんか重いな~」と思いながら放置してしまう方もいますので、非常にケアされにくい筋肉でもあります。
しかし動作するうえでは必要不可欠な筋肉でもあるので、加齢とともに筋肉を硬くさせないように今からケアしていきましょう。
ゆる太
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