どうもです。
自然界の動物をみていると身体能力や環境の適応力が凄いなと思いませんか?
たまに動物映像で、身近な動物の生態や、みたことがない珍獣の暮らしぶりをみると、改めて驚かされることが多いです。
結構前にNHKの「海の名ドクター、ホンソメワケベラ」の会はおもしろかったですね。他の魚に付着している寄生虫を食べて生活している魚なのですが、大きな魚の口の中に入り込んで食べカスまで食べているなんて、もし“パク”っとされたら逆に食べられちゃいそうですが、もちつもたれつの社会がなりたっているのだと思います。
今回は、動物と人間について・・・
「人間も動物ですけど〜」
と言われそうですが、人間は自然動物と比べて極めて自然界から離れようとしている生き物ではないかと、ゆる太は思います。
これだけ、医療が発展して、食べたい物を食べれて、快適な道路やバリアフリー、車や鉄道などなど、住みやすい便利な世の中になったことはまさに人間が知恵をだし、作り上げた賜物で素晴らしいことだと思います。
もちろん国によって違いますが、少なくとも東京に住んでいる、ゆる太の周りでは大きく発展しています。
決して「環境破壊だー!」とか言ってるわけではなく、そこは環境の専門家にお任せして、ゆる太は身体の専門家として考えていかなければと思っています。
便利がもたらす身体への影響
そもそも、便利になって身体に影響することとは、
圧倒的に「自然と」身体を動かすことが少なくなっていることではないでしょうか、自覚されている人もいるのではないですかね。
なかにはスポーツクラブで運動したり、通販サイトで健康グッズを買って自宅でトレーニングしたりと励んでいる人もいると思います。もちろん自ら運動をすることは素晴らしいことです。
しかし今回のポイントは「自然と」のところを考えていきたいと思います。
まだ日本が便利な世の中になる前、自然が豊富にあった昔の暮らしではどうだったでしょう、ざっくり今から約100年前としましょう。
※この記事2019年2月作成
「調べてきました!」
1920年ごろは、まだお風呂は薪で火を起こしてお湯にする時代、
お母さんは赤ちゃんをおんぶ紐一本でおんぶしながら家事をこなし、
7歳8歳ぐらいの女の子になると、妹弟をおんぶしながら友達と遊ぶ光景が見られました。
移動手段は自分の「足」で歩くことが一般的で、自転車もあったみたいですがとても貴重で一般家庭に普及するような代物ではありませんでした。
屋台で風鈴を売っているおじさんは屋台を肩で担いで移動している光景もありましたね。
また、現代とは違い食べ物は豊富にありませんからお腹いっぱい食べれるような時代ではないです。
そんな100年前の生活をみていると、日常生活で自然と身体を動かす場が常にあり、これが結果的に動作の精度を上げることにつながっていたのではないかと思うのです。
1920年ごろの写真です。きっと近所の子供たちが妹弟をおんぶして遊んでいるのでしょう。
この写真から子供たちの身体の使い方を見ていると、おんぶしているのに決して無理な体勢ではなく、自然と立っているのがわかります。
足元は靴ではなく草履に見えますね、現代の靴とは違い草履は裸足に近い状態です。
地面が凸凹した砂利道ですので、敏感な足の裏から入ってくる情報量はかなり多かっただろうと予想できます。
そのおかげで動作精度は高かまり、子供たちはバランスを崩さずにおんぶしながらも自然体で遊んでいられるのですね。
この時代は身体の使い方としては非常に巧みで柔軟性がありエネルギー効率の良い状態だったのがわかります。
たしかにその通りで、当時のお母さんは一日中家事をおこないながら子供の面倒みて、お父さんは稼ぐために力仕事や漁、職人として創作したりなど、毎日身体は動かしている状態ですから、
動作に関してはそうとう研ぎ澄まされた感覚があったのではないか、
それに限られた、エネルギーを分散させないと身体が疲労回復できないことも分かっていたのでしょう。
これってすごく自然なことで、自然界の動物も同じことが言えます。
動物の仕事は主に、”狩り” ”子育て” ”巣作り” などですね、他にもあると思いますが、この仕事が動物にとって活動(運動)になります。
そして一つの仕事に目一杯エネルギーを使い果たすことはありません、自然界では、”死” に直結することになりますから、
もちろん疲れて休むことはありますが、すぐに逃げれるように体力は残してあります。
自然界の動物も身体を巧みに使い上手にエネルギーを分散させながら生きているのです。
これが200年前や300年前、それこそ原始人の時代になれば、より人間の動作は自然界の動物に近い状態だったのだと思います。
筋緊張がエネルギー効率(燃費)を悪くする
自然界の動物は筋肉の柔軟性を保ちながらエネルギー効率を良くし活動していますが、このエネルギー効率を良くするためにはできるだけ筋肉を緊張させないことが大切です。
そもそも筋肉が緊張している状態とは何でしょう?
身近にある症状なのですが何かわかりますか?
代表的な症状が、肩こりです!
他にも腰痛なんかもそうですね。
”こり” を漢字で書くと ”凝り” で、凝固(ぎょうこ)や煮凝り(にこごり)なんかにも使用する漢字ですが、かためるときに表現します。
まさに肩の筋肉が凝り固まっている状態を言っているのです。
ただ厳密にいうと、筋肉は緊張させたら硬くなり、弛緩したら柔らかい状態になる性質で、決して固めることが悪いわけではないのですが、過剰に固めていることが多く、逆に筋肉を柔らかく維持できている人が少ないです。
筋肉の硬さと柔らかさを一日の割合でいうと、2:8で圧倒的に柔軟性の割合が高い状態で保てるようにすることが理想です。
現代人の動作
現代に戻ってみましょう。
周りはどんな風な生活をしていますかね?
IT関連の仕事が多くなりパソコン作業が増えましたね。もちろん建築現場や漁師、百姓など身体をつかう職業もありますがそこでは、効率を良くする機械が利用され昔に比べて作業が楽になっています。
通勤通学では、自転車や電車やバス、車を使って出勤していますね、歩くことは少なくなりました。
家ではどうでしょうか?
掃除、洗濯、料理、昔からある家事ですが、部屋をほうきで掃除をすることなく掃除機でしますよね、ルンバなんて自動掃除機も出ています。
洗濯は、洗濯板で洗濯することはなくなりましたね。2層式洗濯機はまだ存在しますが今は、全自動洗濯機や乾燥機もついているのが一般的です。
料理は、薪や炭でご飯を炊いたり魚を焼いたりは一般家庭ではやらないですね、ガスや電気で簡単に火(熱)をおこし調理することができるようになりました。
言ったらきりがないのでこれぐらいにして、ではこれだけ便利になったことで身体はどうでしょうか?
もちろん手が省けて時間ができれば、趣味や仕事などにエネルギーを使えるので悪いことではありせんね、
ですがもう一度言います
圧倒的に自然と身体を動かさない
ことがわかると思います。
人間は自ら山を切り崩して自然を無くしつつあり、便利と引き換えに高い機能をもっている身体動作も失われているのではないですか?
そろそろ運動能力低下をくい止める努力が必要ではないですかね。
親から子供へ
今、子供たちの運動能力が低下していることはニュースにもなり一般的に知られていると思います。
いろんな理由がありますが、
車が多くなり遊ぶところが減ってきている、公園でのボール遊びが禁止になっている、ゲーム機で遊ぶ子が増えている、少子化で兄弟や外で遊ぶ仲間が減っている
などあります。
子供の身体は非常に大事な時期、せっかく自然界の動物のように柔らかい質の良い筋肉をしているのですから!
赤ちゃんは生まれた時、ふにゃふにゃで筋肉がゆるゆる、首も座っていない状態から
寝返り➩お座り➩ハイハイ➩立っち➩よちよち歩き
と見よう見まねで歩けるようになります。
ここで大事なのが、生活している親(大人兄弟)を見て歩くことに興味をもち、
赤ちゃんは “寝返り〜歩く”までのプロセスをふんでいるということ!
先程の1920年の写真を見てください。
女の子たちは、おんぶ紐を使いまるでお母さんのように、いとも簡単に下の子をおんぶしながら游ぶ姿は、まさにお母さんを真似してできるようになっているのではないですか、
なかには親に言われてイヤイヤおんぶしている子もいるでしょうが、それでもお手本があればできるようになるのです。
自然界の動物も一緒で、親が狩りのしかたや餌のさがし方などのお手本を見せて、徐々にそれを真似て子供たちができるようになり、自立していくことができます。
ことわざでもありますね「子供は親の背中を見て育つ」
写真の子供たちはきっとお母さんがおんぶして家事をしている背中をみて、真似事から自然と妹弟をおんぶしてあやすことを覚えたのでしょう。
身体の使い方を覚えることにつながり、無理のない自然と身につけられる、ヒントがここにあると思います。
ここで大事なのが、身近な親が子供に示していくことが一番の教育になるということ。
ただ口で、「あれしなさい」「これしなさい」といっても身につきません、早く結果を出そうと思わないようにしましょう。そもそも結果を求めすぎるのもよくないです。
あくまで自然が大事です。
自然と身につけさせるためには
まず、見本を示す自分(親)ができるようになることが前提で、あなたが出来なことを子供に強要しても身につきません。
自然と言われてもどうしたら良いか分からないですよね。
しかし思っている以上に単純で簡単なことなんです。
自分の身体が喜ぶことをやれば良いのです。
どういうことか
表現すると、
「きもちいい」「らくちん」「からだが軽い」
など身体が喜びそうなことをするだけです。
例
・お風呂の湯船につかり血行が良くり筋肉がゆるみ「きもちいい」
・体操して筋肉が伸び縮みしてほぐれて「からだが軽い」
など、休んでいる時のケアです。この辺はみなさんもやっていることだと思います。
大事なのはここから
例
・洗い物をしていると腰が痛くなるので、少し膝を曲げてみたら「らくちん」になった。
・椅子に座って本を読んでいると、背中や肩が痛くなってきたのでその場で肩や背中を動かしたら「からだが軽くなった」
など、なにか作業している時に負担をかけないよう、身体の使い方を調整することも、身体が喜んでくれることになります。
この作業中や動作している時に、無理した身体の使い方をして我慢で凌いでいる人が多いです。
身体を酷使し続けることで筋肉の緊張を助長させて身体機能の低下につながっています。
決して
「我慢してやっているのだから、あなたも我慢してやりなさい」
強要してはいけません、逆です。
ここを解決することで自分の身体のケアとなり、年をとっても長く働き続けれようになります。
そして、その姿を見て子供は「いつも元気で働いているな」と興味をもち自然とその子供も体得しているでしょう。
きっとその先、代々と伝わり未来ある子供たちは本来持っている身体機能をフルに発揮して精度の高い動作を身につけていると思います。
まとめ
いかがでしたか、いま便利で頼れる物がたくさんあります。しかし物が溢れすぎて本当に必要な物かどうかの判断が出来なくなっていると思います。
過剰に利用することで人間の素晴らしい身体機能が失われ、失われた機能をまた機械や医療で補って、を繰り返しているのではないですか、人間も自然の一部ということを忘れずに、自ら素晴らしい機能があることに目覚め、そして超高齢化社会を乗り越えるための身体作りを今から始めていきましょう。
ゆる太