どうもです。
たくさんの方をトレーニングさせていただいているのですが、その中で脳梗塞で麻痺の後遺症がある方も何人かいて、出来るだけ衰えさせないようにリハビリトレーニングをおこなっています。
特に立位や歩行動作を低下させないように下半身を重点的に行うことが多いのですが、何十年もやっていると新たな気づきと発見があります。
長年リハビリトレーニングを専門でやっているからこそ気づいたこと、おそらく10年前ではスルーしていたと思います。
今回の発見は
「座位から立位時に移行するときの体重を足の中心に乗せることで、立つ筋肉が機能する」
これに気づいたことで、今後のリハビリトレーニングの幅が広がります。
言葉の表現だけだとたぶん意味が分かりにくいので、整理も兼ねて説明していきます。
目的に到達するための動作順路はいくつか選択肢がある
まずは現代の椅子生活につい触れますが、一般的に椅子に座った状態から立位に移行することが多いと思います。みなさん当たり前のように立つことが出来ます。
で、この立つ時の動作って何種類もあるのですが、それぞれの場面ごとによって人は無意識に動作をおこなっています。
例えば、デスクワークで椅子に座って作業している方が立ち上がる時
- 机に手をついて立ち上がる人
- 両膝に手をついて立ち上がる人
- 椅子の背もたれに片手をついて立ち上がる人
- なにも触れず立ち上がる人
などなど細かく出したらきりがないぐらい種類がたくさんあり、これらは全部「立つ」というゴール(目的)に対して無意識に皆さんが選択している動作です。
でこの一つ一つの動作は微妙に筋肉や負荷が変わります。
何が言いたいかというと、到達する「立つ」というゴール(目的)は同じですがそこに移行する動作によって、良く使う筋肉やあまり使わない筋肉があるということです。
この立つ動作を大きく2つに分けました。
- 何かに掴まって立ち上がる
- 反動をつけて立ち上がる
たぶん、みなさんが無意識にやっている動作はこの2つだと思います。
そしてこの2つに共通するのが 重心移動
ここで今回のテーマ【立つ筋肉が機能する】という発見と結びつけます。
足で立っていますが、これを言い換えると胴体(上半身)を支えていることにもなります。
胴体を支えるためには下半身が崩れ落ちるわけにはいきません、ここで足の筋肉が頑張って機能し支えるのですが一番燃費良く機能し続ける位置が、
足の裏少し後ろ目の少し内側
脛骨の真下という方が分かりやすいかもしれません。
「上半身の体重を脛骨の真下に移動して立ち上がる」がヒントになり気づきました。
このポジションを意識しながら歩くことで疲れにくく、長く歩けるようになるということです。
深堀して書いたつもりですが、いまいち伝わりにくいかもしれません。
あとは実際に動いてもらうとイメージがつきやすいと思います。
分からないところやご質問があればどしどしコメント下さいね。
ゆる太