どうもです。
22年間パーソナルトレーナーとして高齢者の方を歩行指導してきましたが、思っている以上に筋肉はしっかりしているし歩ける人が多いです。しかしどうしても歩くのが怖かったり不安があると本来の筋肉が機能してくれないのも確かです。
高齢者が歩行困難になる理由を知りたい方はこちらをお読みください。
安心が確保できれば、体はリラックスされスムーズな運動動作ができます。では高齢者が安心して歩くための道具といえば
【歩行器】
ではないでしょうか
安心しながら歩行練習ができる素晴らしい器具ですが、歩行器にはいろんな種類があります。
今回は、ゆる太が実際にお客様に歩行練習で利用している歩行器を紹介します。
目次
高齢者の目的に合わせて歩行器を選ぶ
高齢者の歩行器といっても種類がたくさんあり過ぎて、正直どうれを選んでよいのかわからないと思います。
選ぶときのポイントは ”目的” をはっきりさせることです。
例えば
- 片足が悪くバランスに不安がある場合は片手に杖を持つことで解消されます。
- 左右均等に歩く練習がやるたいという人は両手で持つ歩行器で均等に歩く練習ができます。
など、どのような目的で使いたいのかをはっきりさせると絞られてきます。
一つ覚えておいてもらいたいのが
歩行器はあくまで、あなたが歩くため歩けるようにするためのサポートをしてくれる道具であって、歩行器に合わせた(頼った)歩き方をする道具ではありません。
あなた自身の体で歩くことが目標で、
「この歩行器なら寄りかかって歩けるから楽ちん」
という目的で選ぶと、歩行器での転倒につながる可能性がありますので注意しましょう。
ではどのようなタイプがあるのかご紹介します。
高齢者が適切に選びたい歩行器の紹介
今回は、今までお客様の歩行練習で使用した歩行器をご紹介します。実際に経験した、あくまで個人の感想から解説しています。
キャスター付き歩行器
両腕を乗せて歩くタイプになります。
実際に、お客様の96歳おばあちゃんが使用している歩行器です。
メリット:両腕が乗せられるので安心感があり歩く際、歩行器にキャスターがついてるので軽く押すだけで前に進みます。
デメリット:両腕が乗せられので歩行器側に寄りかかる歩きをしてしまい両腕に負担がかかる、歩くよりも腕で歩行器を押すほうに意識がいきがちです。
目的:自分の力である程度歩けて、長く歩く練習をしたい人にはおすすめです。
ピックアップ歩行器
両手で持ち上げて前に進むタイプの歩行器です。
メリット:歩行器自体にはキャスターがついていないので勝手に進む心配はありません、安定感があります。
デメリット:一回一回歩行器を持ち上げて前に進むので長く距離を歩けず、持ち上げる負担がかかります。
目的:立った時のバランスを意識したい人や、一歩一歩の細かな歩行動作を確認したい人にはおすすめです。
シルバーカー
両手でハンドルを握って押すタイプの歩行器です。
メリット:両手で手軽に押せて生活をしながら歩行練習がしやすい歩行器です。
デメリット:自転車のようにハンドルを両手で掴むので前傾姿勢が強く腰や背中が曲がりやすくなります。
目的:外出したときに空いた時間でその場で足を止め、正しい姿勢を意識するための練習にはおすすめです。
サイドシルバーカー
片手で握りながら押すタイプの歩行器です。
メリット:片腕が離せるので歩く時に腕が振れる分スムーズな歩行ができます。
デメリット:握っているカート側に体重を乗せやすく意識していないとアンバランスな歩行になりやすいです。
目的:デメリットではアンバランスになりやすいと説明しましたが、逆に片足が悪いほうに体重を乗せる歩行練習をするにはおすすめです。
ここで紹介されていない歩行器もたくさんありますので、介護用品のレンタルで一度試してみて相性をみてみると良いですね。
高齢者でも自分に必要な歩行器を選べば歩けるようになる
いくつか歩行器を紹介しましたが、実際に高齢者の歩行指導するときにその人に必要な歩行器を選びトレーニングをおこなった方が確実に成果が出るので指導する側としては非常に助かっています。
練習を重ねて自立歩行ができるようになった人もいます。選び方次第で向上させていくことが出来ますので、”目的” をはっきりさせて今必要な歩行器を選んでいきましょう。
歩行器選びでお悩みの方は、コメントをいただければアドバイスさせて頂きます。
実際に指導をご希望の方は、無料レッスンがありますので一度お試し下さい。
高齢化が進み長く生きられる世の中になるからこそ今から、一生歩ける体作りが大事ですね。
まとめ
いかがでしょうか、今回は今までの経験から実際に扱ったことがある歩行器の紹介をさせていただきました。独断と偏見での解説になっていますが、嘘のない感想になっていますので参考になるのではないかと思います。
ポイント
- 歩行器を選ぶときは ”目的” をはっきりさせる
- 歩行器は歩くためのサポートであり頼り過ぎてはいけない
- 介護用品レンタルで一度試してから使用する
- 歩行器で適切な歩行練習ができれば向上する
歩行器選びは大変ですが、このポイントを理解しておくだけでご家族に今必要な歩行器を選ぶことが出来ると思います。
もし、お悩みの方はコメントをいただければアドバイスさせて頂きます。
今回の記事で皆さんの参考になれば幸いです。
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ゆる太
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