正しい姿勢 正しい歩き方

頑張っています!!96歳お婆ちゃんの歩行練習

投稿日:2019年6月19日 更新日:

どうもです。

 

ゆる太はパーソナルトレーニングを提供するときに、相手の体の状態を常に予測して検証しお客様のご希望に近い結果までもっていく努力をしています。

実際には、人それぞれ癖や歪みなどの違いがありなお且つ、その人自身の体も日によって良し悪しがあり瞬間瞬間で変化します。

ゆる太は「今引くべきか攻めるべきか」と自問自答しながら、相手の表情、体の状態、癖や性格などこまめにチェックし、最終判断してトレーニングを組み立てていきます。

もちろんうまくいかないこともあります。どんなに予測検証しても思い通りにならないこともありますが、ただゆる太は絶対に諦めません。必ず答えがあると信じてお客様の体をトレーニングしています。

 

 

96歳お婆ちゃんのトレーニング生活

いまや100歳まで生きることはそんなに難しくない時代になりました。皆さんの周りにも90代、80代の方は結構いるのではないですか、ゆる太のお客様は70歳以上が8割で、あと2割は50~60代になります。高齢者の需要がどんどん増えています。

 

ゆる太のお客様で現在96歳女性の方がいらっしゃいます。

この方は高齢者施設での生活であまり自由に行動ができません、生活に制限があるのでどうしても歩行機能が低下してきます。ご本人も「歩かないとどんどん悪くなる」「歩きたいけど歩けない」ともどかしさがあるようです。

ゆる太はそんな歩きたい希望をもった94歳のおばちゃんにできるだけ効率よくあるく練習を考えて提供していますが、96歳になると日によって体の状態がガラッと変わります。

 

例えば、今まで寝返りができたのに今日は全くできないと思ったら次に来た時には簡単にできるようになっている、など目まぐるしく体が変化していくのです。ここはパーソナルトレーナーとしての腕の見せ所で、ゆる太は冷静に蓄積した過去の体の状態を思い出し一番良い選択を導き出します。

そして、その選択がお客様にとって必要なことと思ったら、軽く叱咤しながらでもやり通します。実際に「疲れた」「やめたい」「あと1回だけにして」などネガティブな意見も出ますが、そこも甘えからくるものなのか本当にしんどいのかを見極めてから判断します。

 

 

96歳お婆ちゃんのトレーニング内容

実際に96歳お婆ちゃんの歩行トレーニングをご紹介します。

まずゆる太がお部屋に行くと基本寝てまっています。

覚醒してもらうためにウォーミングアップです!

 

お尻の下にボールを入れて寝ながらボールの上に乗ってもらいます。⇩

ボールを使い運動をする高齢者の女性

お尻・腰周り、股関節・膝関節、足首にかけて他動的、能動的に動かし固まった筋肉をほぐします。

ウォーミングアップで血流を良くすることで、この後の立位や歩行動作が変わってきます。ウォーミングアップはやり過ぎずやらな過ぎず、やはりその人に合った量をおこなうことが大事です。

 

次に、ベッドに座った体勢になり立つ練習です。⇩

歩行器を使い立つ高齢者の女性

ベッドの高さが立ちやすい高さになっているか、床についている足の場所や膝の角度は最適かなど確認しながら立ってもらい、また修正してとポジションを探っていきます。

 

実際に歩いてもらいます。⇩

歩行器を使い歩く練習をする高齢者の女性

どうしても腰が曲がり上半身は前かがみ気味になってしまいますが、94歳で今現在の筋力や柔軟性を考えてベターな状態で歩いてもらいます。決して世間一般的な正しい姿勢を無理に強要はしません、ポイントはあくまでおばちゃにとってベストではなくベターなポジションを見つけることが大事なのです。

おばあちゃんにとって人生の時間を考えると今から若い時のような姿勢を作るための時間や環境はありません、急いで結果を出そうとすれば怪我に繋がります。転んで骨折でもしたら大変です。

 

施設の廊下を歩きます。⇩

歩行器を使い施設の廊下を歩く練習をする高齢者の女性

廊下は片道約10mを往復するのですが、これが日によって3往復できる時もあれば1往復もできない時があります。

ここでのポイントは、本当に歩けないのかどうかを見極めることが大事です。

 

最近のトレーニングであったのですが、廊下を1往復歩き終わるころにお婆ちゃんから

「1回で終わりにしよう」

と申し出がありました。

ゆる太は歩いているお婆ちゃんの動作分析をし、「痛そうなところがないか」「姿勢は大丈夫か」「歩行器に乗せている腕の位置はどうか」など見極めて、少し修正すればまだ歩けると判断して、お婆ちゃんに

 

「後ろから補助するからもう一回頑張ろう」

 

と声をかけ2往復目も歩くことができました。

もちろん、無理そうと判断したらそのまま1往復で終わることもありますが、本当に歩けないのかどうかを見極めてから判断します

 

お婆ちゃんは歩き終わりベッドに横になり、清々しい顔で

 

「あー気持ち良かった」

 

と一言、

 

「やっぱり歩くと気持ち良いねー」

 

心も体も満たされたようでした。

最後はマッサージ、ストレッチなどでクールダウンをして終了です。

 

まとめ

いかがでしたか、ゆる太が受け持つ96歳お婆ちゃんは比較的良く歩けるタイプで、人によってだいぶ違うとは思いますがちょっとした目安になるのではと思います。家でも施設でも体の何をポイントにするかによって、今ある身体機能を維持するための生活ができるようになってきます。何ができて何ができないのかを繰り返して練習することが大事ですね。

 

なかなか自分ではできない、正しくできているか分からないと不安になる人もいると思います。特に高齢になり今までのように思うように動けなくなったと思う方は、ゆる太のパーソナルトレーニングご相談ください。

 

ただいま、無料体験レッスンを実施中です。

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