どうもです。
人の動作や姿勢は不思議なもので、同じように見えても同じではないことがあります。
「ちゃんと真似してるのに?」
自分では、何となくできているつもりでも中身が備わっていないと、なんだか身体がぎこちなくみえます。
「ぎこちないな〜」と思う経験がありませんか?
ゆる太は経験があります。
高校入学したて1年生のとき、体育の授業で一斉にラジオ体操をやらされました。
当時を振り返ると、昔でいうヤンキーが何人かいて、
「やってられねぇー!」
みたいな態度で
それに便乗して周りも真面目にやらない人がちらほら出てくるので、先生はかなり厳しく指導してました。
ゆる太は、どうだったか?
「はい、一生懸命やっていました!」
先生がめちゃくちゃ怖かったですもん(T_T)
これだけ真面目にラジオ体操をやっていれば、怒られないでしょうと思っていたら、
先生から一言
「おい!ゆる太、真面目に体操しろ!」
「えー!!」←心の叫び
小学生、中学生でラジオ体操の振りは覚えていたので間違っているわけではない、しかしなぜか指摘されました。
終わったあと、また先生に言われました
「意識してないだろ」と
ゆる太は、意識してラジオ体操をしていると思いましたが・・当時は分からなかったですね^^;
今ならなぜ、指摘されたのか説明できます。
ラジオ体操第一♪
「腕を前から上げて、大きく背伸びの運動から・・」
⇑同じみのフレーズ
ラジオ体操は、親切に動きの説明をしてくれているのに、その通り正しくできていなかったということ
ゆる太は、ただ腕を上げるだけで良いと思っていましたが、それだとラジオ体操をする本来の目的ではなかったのです。
さらに詳しくいうと、
「両腕を耳の横まで持ち上げて体幹と垂直な状態で、背中は過度に反らさないよう筋肉を意識して、全身を空に向かって引き上げることができていたか・・」と今ならこのぐらい解釈してラジオ体操ができます。
当時は、ここまで求めてはいないでしょうが、ただ腕を上げるだけではラジオ体操の最大の目的、ウォーミングアップとして効き目もなく、ぎこちない動きをしていたのを当時の先生は見抜いていたのだと思います。
これってすごく大事なこと
ゆる太はラジオ体操の効果を得られずに、逆にかなり無駄なエネルギーを費やしていたということになります。
もちろん、現在は過去の経験が糧になっているので一概に全部が無駄だったとは言えないですが、当時のラジオ体操だけを考えたら、だいぶマイナス面が多かったのではないですかね。
話が長くなりましたが
同じようで同じではないことを理解していれば、エネルギー効率(燃費)が良い動作を身につけることができます。
そして覚えておきたいのが、
目的によって変わる
です。
【ただ歩くだけではもったいない】あなたの目的を把握しよう
これが、はっきりしていないと同じ動きでも、まったく意味が変わってきます。
例えば
・腕には重りを持たない状態で、肘を曲げています。
画像①
力こぶが、モリっとでるほど意識して上腕二頭筋を緊張させながら肘を曲げています。
もう一つ
画像②
肘の角度は同じでも力こぶはなく、上腕二頭筋には、ほとんど力を入れていない状態です。
この画像①②の動作、目的によって効果はまったく異なります。
目的1「ただ肘を曲げる」
画像① 効率が悪い : 上腕二頭筋は疲労しやすく、スムーズに肘を曲げられない
画像② 効率が良い : 上腕二頭筋はリラックスして、ほとんど疲労せずスムーズに肘を曲げられる
ただ、肘を曲げる動作なら、画像①のようにわざわざ、筋肉を緊張させながら曲げる必要はありません、
軽い物を持ち上げる程度でしたら、画像②のように筋肉をほとんど使わないほうが、素早くスムーズに効率良く曲げられます。
目的2「上腕二頭筋を鍛えたい」
画像① 効率が良い : 上腕二頭筋を意識し筋肉を緊張させ血流を良くすることで、筋力アップに期待ができる
画像② 効率が悪い : 上腕二頭筋はリラックスしている状態、筋肉にほとんど負荷がかかってないので筋力アップには期待できない
上腕二頭筋の筋力アップや筋肉を太くしたいなどの目的なら、画像②だと筋肉はほとんど緊張していない状態なので筋力アップは期待できませんが、
画像①のようにゆっくり筋肉を意識して肘を曲げることで筋力アップが期待できます。また重りを持って負荷をかけておこなうと、より効率良く鍛えられます。
同じ肘を曲げる動作でも、”目的” が違うと中身(筋肉)の使い方が変わってくるのです。
さらに重要なのが
身体の状態によって変わる
【ただ歩くだけではもったいない】身体の状態を把握しよう
これを理解してないと怪我や痛みを悪化させる恐れがあります。
例えば、慢性的な腰痛をもっている人
腰を反らしたときに、つらいと感じるときと、伸びて気持ちいいと感じるときがあります。
どちらも腰は反らす動作なのですが、この違いはわかりますか?
画像① 筋肉を緊張させて反る動作
画像② 筋肉をリラックスさせて反る動作
画像①②では筋肉の緊張に大きな差があります。
腰痛をもっている人が、画像①のように反ると、もともと硬くなっている背面の筋肉を余計に硬くし、無駄なエネルギーを使うことになるので、疲労が溜まり痛みが酷くなる場合があります。
逆に、画像②のようにバランスボールに身体を預けて寝転ぶことで、硬くなっている筋肉は、普段痛くて曲げられない方向にリラックスして曲げることができるので、エネルギー効率(燃費)が良くストレッチされます。
身体の状態を把握してから実施することも大事ですね。
同じようで同じではない動作や姿勢は
・目的
・身体の状態
この2つによって変わってくることを説明しました。
同じようで同じではないことを、理解していれば非常に効率の良い動作ができますが、間違ったことをやってしまうと逆効果になってしまうのです。
実際、間違った知識をもっている人が多いのも事実!
例えば
「腰痛は腰の筋肉が弱いから鍛えないと!」
と腰痛をもっているのに、画像①のように筋肉トレーニングをおこなう人がいます。
それは間違いで、腰痛は普段から余計な筋肉の緊張が原因で、痛みとして出ています。
つまり、筋肉を使い過ぎているということです。
なので正解は、画像②のストレッチをするように、疲れている筋肉を休ませる(ゆるめる)ことが必要になります。
このように間違った知識から、休ませる(ゆるめる)必要があるのに筋肉を酷使するケースから、痛みを増幅させている人が結構多いです。
【ただ歩くだけではもったいない】間違った知識
実は、気づいていないところで筋肉を緊張させていることがあり、エネルギーを無駄に使っていて筋肉は、疲弊している可能性があります。
例えば
「普段、座りっぱなしだし休んでいるけど?」
⇧これ、目的や身体の状態によっては、休んでいるようで休めていない場合があります。
「どういうこと?」
例えば、椅子に座っている状態です。
一見、背もたれに寄りかかりながらリラックスして座って休んでいますが、背面の赤い線で記している筋肉は引っ張られながら筋肉を緊張させている状態です。
先ほどの腰痛をもっている人はこの姿勢で長時間座っていると、さらに筋肉の強張りが強くなり痛みが増幅し最悪、動作した瞬間に「ギク」とぎっくり腰になる可能性があります。
腰痛の人にとっては、休んでいるようで休めていない姿勢です。
これも、実は ”目的・身体の状態” によって変わります。
目的:「たくさん歩いたので疲労回復」
身体の状態:「足が重たくて息が切れてきた」
この場合は、座って休むことで足への負荷が無くなり筋肉はゆるみ、リラックスして心拍数も落ち着き疲労回復することができます。
このように同じ動作でも、”目的・身体の状態” によってはまったく異なる結果になるのです。
まとめ
いかがでしたか、今回は姿勢や動作が同じように見えても、実はその人の目的や身体の状態によって結果が違うということを説明していきました。
よく「これやると身体に良いから〜」と始める人がいますが、まずはあなた自身の ”目的と身体の状態” をしっかりと把握して、本当に必要かどうかを考えてから始めることをおすすめします。
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ゆる太